みなさん、こんにちは。
中小企業売上アップコンサルティング専門 出口総合コンサルティングの出口です。
本日は、前号に続き、拡大戦略の終焉【後編】をお送りいたします。
大手が拡大戦略を採って目先の業績を無理に伸ばすことに躍起になっているうちに
実は日本の流通業の事態はもっと深刻な方向へと向かっているように思います。
【日本のスーパー業界を取り巻く課題】
・過剰出店による飽和状態(誰も儲からない超競合状態)
・競争によるスーパー業界全体の疲弊
・卸主導⇒小売り主導⇒消費者主導へ 消費者の声への過剰反応
・消費者の買い物レベルの低下(知識や経験の不足)
・価格最優先(旬の美味しさや鮮度ではない)
・(消費者による)高品質への過剰要請
・理不尽なクレーマーの増加
・所得低下による食費節減
・核家族化、高齢化による消費量の低下
・加工食品への依存度アップ
・高齢化による買い物難民の増加(遠くて行けない、重くて持てない)
・家庭の味の伝承が途絶えている
・外食頻度の向上
・週末まとめ買いの増加
・大規模商業施設への一極集中
・「食」以外の消費増大(携帯、ゲームなど趣味系)
・偏食の増加(ダイエット、生活習慣のみだれ)
・一家団欒の消滅
・プロ農家の減少
・TPP問題
日本の流通業界には数え上げれば切がないくらい問題が山積しています。
これらの方向に課題の矛先を向けて柔軟な発想で大きな取り組みを検討し、課題解決に向けた取り組みを
やっていく必要があると思います。
●仕入れ先とどう取り組むか?
●産地やメーカーとどう取り組むか?
●業界の垣根を越えて流通業界全体でどう取り組むか?
その中で、これらの課題を解消できるような成長戦略であれば、誰もが賛同して協力してくれるでしょう。
規模が大きくなり過ぎた大手量販店に課題解決のリーダーになることを期待するのは難しいでしょう。
そういう意味では、これからは臨機応変な戦略を立てられる地域密着の個性的な中小スーパーの
時代になるのではないかと思うのです。
私の顧問先の中小スーパーをはじめ、昨年から全国各地の地方スーパーを視察して回っていますが
一つ言えることは地方の中小スーパーの方が消費者の支持が強い。
それは、消費者だけでなく、仕入れ先を大事にしたり、自社スタッフの成長をサポートしたり、地域に貢献するなど、
地域密着で関係者全員が幸せになる経営を実践しているからに他なりません。
大手量販店の「安い価格と仕組みで運営されるセルフ販売」に対抗するために、その真逆をいく様々な取り組みを
されていますが、中には大手チェーンを完全に封じ込めて地域一番店を展開している企業もあります。
こういった地方の中小スーパーを見に行くと本当に学びが多く、そこで働くスタッフの皆さんが
イキイキされていますので元気になります。
彼らは実は横のつながりが非常に強く、お互いに切磋琢磨して勉強や研究を続けています。
こういった地方の個性的な中小スーパーが今後の日本の流通業を変えていくのだと思います。
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