みなさん、こんにちは。
中小企業売上アップコンサルティング専門 出口総合コンサルティングの出口です。
前回の続きです。
そもそも「半額=50%OFF」とはどういう意味かを、小売業の視点からすると、こうなります。
例えば、スーパーでは、賞味期限が迫った商品を見切っていく場合、先ずは10%OFF
からはじまり、時間をかけて20%~30%、最終的に50%OFFにします。
つまり、「半額=50%OFF」にするのは、
見切りの最終段階の商品
=安くしないと売れない商品
=その商品には半額分のお金でも支払う価値が無いと消費者が判断した商品
ということなのです。
その他のケースで「50%OFF」が適応されるのは、例えば惣菜や弁当で、行楽シーズンに
急に台風がやってきて(昨年の販売実績からすると本来は売れるはずなのに)大量に
売れ残ってしまった場合などだけです。
何か「特別な理由」が無いのに半額になった商品を誰が買うのか?をよく考えなければなりません。
たまに、「客寄せパンダとして○個限定で安売りする」というお話を聞きますが、これは
その後の購入(売上アップ)に貢献しているのであれば意味はあるでしょう。
しかし、大手通販モールで商品を購入する消費者は、「半額」で購入したことしか覚えておらず、
どこの店舗で購入したかは覚えていません(興味がありません)し、数量限定に漏れた人は
その半額の値段を覚えてしまっているので、それ以上の価格では絶対に買わないでしょう。
ということは、多くの場合は「無意味な安売り」をやっているということになります。
「半額セール」などを実行する場合は、その前後の販促策を十分に考えたうえで
戦略的に実行しなければ徒労に終わってしまいます。
また、「半額セール」などで、安い商品を買って満足できないとどうなるか?
「安かろう悪かろうだった」的な、非常に厳しいレビュー(評価)が書かれて、商品どころか
そのお店の信頼や価値が損なわれてしまうことになります。
「半額セール」を連発しても、大手通販モール(運営側)以外、誰も得をしないのです。
最近ニュースで良く見る「復興応援割引」についても、同じような性質があるように思います。
復興を応援するなら「割引き」ではなく、逆に高くしないと意味が無いのではないか?
「安く旅行に行けた分、現地での飲食やお土産にお金を使ってもらいます」
しかし、消費者は企画側の目論見通り動くでしょうか?
いくら旅行代金が浮いても、不要なものは買わないのが最近の消費者です。
マスメディアや大手の販促施策に見事に踊らされて、どんな商品でも「安くて当たり前」、
「半額じゃないと買わない」消費者が増えていること自体が大きな危機だと思います。
「高い商品でも安く買える」と思い込んでいる消費者に限ってハードクレーマーだったりするのです。
消費者は、本来そんなにバカではないのですが、一部の消費者がおかしな方向に行って
しまっているのは確かだと思います。
消費者に商品の価値を伝える。
当たり前ですが、その当たり前のことが出来ていない、やらない販売者が増えている、
そこに売上低迷・停滞の一因があるように思うのは私だけではないでしょう。
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