最新情報&ブログ NEWS&BLOG
月別アーカイブ: 2017年7月

「10分カット QBハウス」のマーケティングを考える②

みなさん、こんにちは。

中小企業売上アップコンサルティング専門 出口総合コンサルティングの出口です。

 

 

本日は、前号の続きで、

『「10分カット QBハウス」のマーケティングを考える②』です。

 

 

では、何のためにお洒落美容院に行くのか?ということを考えてしまいます。

 

 

それは完全に「自己満足」の世界であると思います。

 

 

「私は代官山の●●という美容室でカットしている」という、「ステータス」と、

その「お洒落な雰囲気」にお金を払っているのです。

 

 

人をたくさん抱えるお洒落美容室は基本的に分業体制で仕事をこなしています。

 

 

洗髪担当、カット担当、パーマ担当、染色担当、ブロー担当、掃除担当の新人などです。

 

 

私も学生時代は高い料金を払って美容室に行っていたので分かりますが、

実は分業なのであまりコミュニケーションが取れないのです。

 

 

会話が発生したとしても、カット以外の単純作業は新人や若手が大半なので

会話レベルは非常に低く、仕事やファッションなど当たり障りのない軽い会話程度なのです。

 

 

当時は、「何も言わなくても思った通りに仕上げてくれるから美容室に行くのだ」

というようなことを言っていましたが、その当時にQBハウスがあったとしたら

どうだっただろうか?と思ってしまいます。

 

 

また、世帯年収が300万円以下の世帯が全世帯の40%を占めると言われる

時代には、高級なお洒落美容室の経営は非常に厳しいのではないかと思います。

 

 

特にサラリーマンで所帯持ちとなると毎月の散髪に¥5,000を掛けることは難しいです。

 

 

駅構内のような、狭いけど好立地に出店し、しかも安くて技術力があるQBハウス。

 

 

片や、若者が集まるお洒落な一等地に高級感のある外観で出店し、たくさんの人を

抱えている高級美容室。

 

 

高級美容室の場合は、カットのついでにショッピングや遊びに行くという意味での

立地としては最高ですし、ハード(外観や設備)もお洒落である場合が多いです。

 

 

しかし、その分、家賃と人件費も高額になり、それが技術料(カット費用)として

消費者に跳ね返ってきます。

 

 

QBハウスの場合は、移動のついでに立ち寄れるという利便性があり、

カットの技術力も高く、非常に安いです。

 

 

しかし、その分洗髪は無く、接客などのホスピタリティーに欠けます。

 

 

他業種ですが、大手家電メーカーの隙間をぬって急成長しているアイリスオーヤマの

「機能絞り込み戦略」を思い出しながら美容業界のマーケティングについて考えていました。

 

 

ターゲットによって「機能(サービス)」を増減して、価格を決定する(調整する)

というのは非常に重要なポイントですね。

 

 

あまり必要の無い機能やサービスを無理やり付加して価格を高く設定する時代は

終わったように思います。

 

 

ターゲットにとって、本当は何が必要で、何が無駄(省いて欲しい)か、それを

理解して既存の商品やサービスを焼き直すことで、新たなマーケットを創り出せると

いうことを考えても良いと思います。

 

 

ちなみに、皆さんは、高級美容室と10分カットのどちらのサービスを利用しますか??

 

 

 

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

中小企業・ベンチャーの売上アップコンサルティングはお任せください。

「即時業績アップ」 をモットーに、時流適応しながら着実に成長するための

「集めて、売って、再注文させる」仕組みをご提案いたします。

ウェブ制作、営業代行、集客プロモーションも対応可能です。

出口総合コンサルティング

代表 出口 康介(イデグチ コウスケ)

〒532-0011 大阪市淀川区西中島5-6-13 新大阪御幸ビル6F

TEL:0797-20-1183 / FAX:06-6195-9746

【お問合せはこちらからどうぞ: ideguchi@ide-con.com 】

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

「10分カット QBハウス」のマーケティングを考える①

みなさん、こんにちは。

中小企業売上アップコンサルティング専門 出口総合コンサルティングの出口です。

 

 

本日はマーケティングのお話です。

 

 

「10分カット」の代名詞であるQBハウスを初めて利用して思ったことがあります。

 

 

その日は長期出張でたまたま早く仕事を終えて夕方頃に常宿に向かっていました。

 

 

私は最近、坊主頭を止めて少し髪の毛を伸ばし始めたのですが、これまで長年坊主

だったので、髪の毛をカットするタイミングが分かりません…。

 

 

両サイドが不揃いになってきていたので、時間もあることだし散髪に行こうと

思っていたら、駅の構内に出店しているQBハウスが目に飛び込んできました。

 

 

「何と絶妙のタイミングで、しかも駅の構内にあるなんて!!」

 

 

少々感動しながら、せっかくなので利用してみようとQBハウスのドアをくぐりました。

 

 

まだまだ帰宅ラッシュ前だというのに三席全てが埋まっていて、五人の客が

待っていました。

 

 

待っている客は全員男性で、十代~三十代。

 

 

平日が休みなのか、それともこれからアルバイトにでも行くかのような出で立ちで

全員待っていました。

 

 

入口で「食券」ならぬ「カット券」を購入し、待合席で順番を待ちます。

 

 

三席がフル稼働していましたので、五人待っていましたがすぐに順番が回ってきました。

 

 

「今日はどのようになさいますか?」

 

 

早速リクエストをするとすぐにカットが始まり、五分程でアッという間に終了。

 

 

仕上がりは上々。

 

 

駅構内という立地で、しかもこのスピードで客をさばいていくと、一日何人の

カットを担当することになるのか。

 

 

しかし、スピードが早いとは言っても、一人ひとり注文内容は異なる訳です。

 

 

私の前の高校生らしき少年は、

「ボブカットをベースに両サイドを刈り上げてください」と、

何やら複雑な注文をしていました…(笑)

 

 

オジサンの私には理解不可能な注文にも迅速に応えて、その少年は満足して帰っていきました。

 

 

来る日も来る日もこれだけの人数をさばいているとカットの技術力は

間違いなく上がるだろうなと思います。

 

 

しかも、今時の若者は結構難しい注文をしてきます。

 

 

そこらへんのお洒落な美容室で修行するよりも、よっぽど力が付くと思います。

 

 

回転率を重視しているので、コミュニケーションのような、いわゆる「接客」的な

サービスは皆無に等しいのですが、空いた時間や急いでいる時に安く、サッと

カットできるというのは非常に便利であると実感しました。

 

 

しかも、カットの技術力はかなりのレベルであると思います。

 

 

特に、社会人の男性は、社会人的にNGなのでパーマや染色など、特殊なニーズを

持っていません。

 

 

世の中の大半の社会人男性は一般的なカットニーズしかもっていないとすると、

QBハウスのマーケティングは非常に優れていると思います。

 

 

何度も言うようですが、圧倒的に一日当たりにこなしているカット数が異なり

ますので、QBハウスのカット技術力はかなりのレベルです。

 

 

このカット技術力があれば、街中のお洒落な美容院に行く意味が無くなって

しまいそうです。

 

 

技術力では決してQBハウスも負けていませんし、むしろ勝っているとさえ

思うのです。

 

 

次号へ続く…。

 

 

 

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

中小企業・ベンチャーの売上アップコンサルティングはお任せください。

「即時業績アップ」 をモットーに、時流適応しながら着実に成長するための

「集めて、売って、再注文させる」仕組みをご提案いたします。

ウェブ制作、営業代行、集客プロモーションも対応可能です。

出口総合コンサルティング

代表 出口 康介(イデグチ コウスケ)

〒532-0011 大阪市淀川区西中島5-6-13 新大阪御幸ビル6F

TEL:0797-20-1183 / FAX:06-6195-9746

【お問合せはこちらからどうぞ: ideguchi@ide-con.com 】

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-