みなさん、こんにちは。
中小企業売上アップコンサルティング専門 出口総合コンサルティングの出口です。
誰も幸せにならない「拡大戦略」というものがあると思います。
かつて、大手量販店が採用して「見た目(規模)だけ」大きくなってきた戦略です。
しかし、ここ数年の大手量販店の低迷を見ると、過去の拡大戦略が終焉を迎えたことが分かります。
これまで「お客様のために」という大義名分の下、多くの企業が拡大路線に足を踏み入れてきました。
結果、規模だけは大きくなって、中には上場までした会社もあります。
しかし、何のために拡大するのでしょうか?
「拡大は生き残るために必要だ!!」
本当にそうなのでしょうか?
「競合店に対抗するためには拡大しかない!!」
競合対策の結果の存続だけが全てなのでしょうか?
そこまでして拡大戦略を採ってどうするのでしょうか?
私は、これまで大手量販店が採用してきた「身勝手な拡大戦略」は悪魔に魂を売ったようなものだと思っています。
大量仕入れによるコスト叩きでは、「この価格で対応出来ないなら他に切り替えるからいいよ」という
やり取りが行われてきました。
「(消費者に)安く提供するために」というもっともらしい理由を掲げ、物流の効率化という名目で
各地に自社センターを作りました。
その結果、卸業者は「一括納品させてもらう代わりのセンター利用フィー」を強制的に支払わされることになりました。
大手量販店と取引きする卸売市場の多くの仲卸は、ギリギリまで値段を叩かれても取り引きを継続し、
イヤでもセンターフィーを支払わざるを得ません。
なぜなら、取引きボリューム(大手量販店への売上依存度)が大きすぎて止めようにも止めれない状態なのです。
相手(大手量販店に商品を売っている卸売業者)が喜ばないコスト叩きや物流効率化は誰も幸せにならないのです。
また、多くの消費者に良い商品を提供するという名目で大手企業が作った「都合の良い規格」によって
日本の農業、水産業、畜産業をはじめ多くの業界が大きなダメージを受けてきました。
例えば、生鮮食品の中でも、農産物は過去にこの「都合の良い企画」によって大きな辛酸をなめてきました。
大き過ぎる/小さ過ぎる、長過ぎる/短か過ぎる、曲がっている、小キズがある、土や虫が
付いているなどなどです。
しかし、本来は自然を相手に日々悪戦苦闘されている農家さんにとって「曲がっていようが大き過ぎようが
キュウリはキュウリ」なのです。
毎日苦労して作った野菜を売って、また来年作付をする。
日本の農家さんはこれまでそうやって農業を守り、生計を立ててきました。
日本の農業界では「高齢化による後継者不足」が大きな問題となっていますが、農業の拡大再生産を
封じ込めた大手の策略にこそ大きな問題があるのです。
最近では、上記のような規格外品が「訳あり品」ということで脚光を浴び、徐々に消費者の手元に
届くようになっている(農家さんの売上になっている)ことは非常に喜ばしいことです。
このような「身勝手な拡大戦略」の結果、一時的に売上や利益が上がり、それを使ってまた次の新店舗へ投資する…。
大手量販店というのはこの繰り返しで大きくなってきました。
しかし、こういった事をやっていて
仕入れ先(生産者や卸売業者)は幸せになるのか?
お客様は幸せになるのか?
自社のスタッフは幸せになるのか?
地域に恩返し出来るのか?
次号へ続く…。
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