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社長ができない事を求めるべからず

みなさん、こんにちは。

中小企業売上アップコンサルティング専門 出口総合コンサルティングの出口です。

 

 

哲学者であり教育者でもある森信三先生は、子供の躾(しつけ)について次のような言葉を遺されています。

 

 

 

■ 森信三先生 しつけの三原則 ■

 

 

(一) 朝のあいさつをする子に。
それには先ず親の方からさそい水を出す。

 

 

(二) 「ハイ」とはっきり返事のできる子に。
それには母親が、主人に呼ばれたら必ず「ハイ」と返事をすること。

 

 

(三) 席を立ったら必ずイスを入れ、
ハキモノを脱いだら必ずそろえる子に。

 

 

引用元:森信三の世界(http://www.jissenjin.or.jp/

 

 

 

「挨拶する子」、「返事する子」、「後片付けする子」に育てることが躾(しつけ)だと。

 

 

私も三人の子供がいるので毎日のようにこの三点を子供たちに言っています(笑)

 

 

というか、叫んでいます(笑)

 

 

親戚の「お下がり」でいただいたオモチャや本が山のようにあるので、特に「後片付け」については毎日です。

 

 

それはさておき、森信三先生の「しつけの三原則」で最も注目すべき点は、子供に「挨拶する子」、「返事する子」、

「後片付けする子」を言い聞かせなければならないということではなく、先ず親が日頃から率先して模範を示して

いなければならないという点です。

 

 

ここで、連合艦隊司令長官 山本五十六の言葉を思い出します。

 

 

これは「子育てのコツ」として、私が長女を授かって以来、父親から常々言われてきた言葉でもあります。

 

 

 

『やってみせ、言って聞かせて、させてみて、誉めてやらねば人は動かじ』

 

 

 

山本五十六の言葉を躾に置き換えるとこうなるでしょう。

 

 

先ずは親である自分が率先してやる。

 

 

つまり背中で模範を示すということです。

 

 

次に、幼い子供でも分かるように優しく説明して実際にやらせてみる。

 

 

そして、ちゃんと出来た時はしっかり誉めて(おだてて)自信を付けてやる。

 

 

これを繰り返すことで躾として頭と躰に沁み込み、普段の立居振舞いにも表れるようになるのだと思います。

 

 

では、この内容を会社の人材育成で考えるとどうなるでしょうか?

 

 

会社(中小企業の)組織では、社長が親で、社員は子供のような関係です。

 

 

どの会社にも経営者(親)が思う「わが社の社員であるための基本姿勢」みたいなものがあると思います。

 

 

明確に言葉で書かれていない場合が多いと思いますが、社員教育や人材育成をしっかりしようと思ったら

先ずはその考え・想いを言葉にすることです。

 

 

それは、社長自身が日頃から実践している事でなければならないと思います。

 

 

社長が出来ないことを社員に求めることはナンセンスです。

 

 

「格好いいこと言っても社長全然出来てねぇじゃん(笑)」ではダメなのです。

 

 

まして社長が出来ないことを習得させるために外部の研修に出すなどというのは最も効果が出ない

やり方であると思います。

 

 

社長が日々の仕事の中で模範を示して背中で語り、社員に教えてやらせてみて、上手くいった時は

恥ずかしいけれどちゃんと言葉で誉めてやらねば人は育たないと思うのです。

 

 

 

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