長年、同じ顧客と取引していると「阿吽(あうん)の呼吸」で、互いに何も言わなくても良好な取引関係を続けることが出来ていると思います。
しかし、その「阿吽(あうん)の呼吸」は、こちらが思っているだけで、取引先は何か不満を抱えているかもしれません。
例えば、長期間取引関係にあった固定客からの注文が徐々に減り始めている、最近別の競合会社にシェアを奪われているというような事は無いでしょうか?
長い取引をしてきたので、急に来月から注文がゼロになるということは稀ですが、年単位で見ると、実は業績低迷の要因になっている可能性もあります。
取引が長期化しているということは、売上構成比の点から考えても、非常に高くなっている可能性があります。
特に、中小企業においては、既存取引先数社で、「自社の売上構成比の80%以上を占める」というようなケースはよくあります。
新規開拓をどんどんやっていて、少しずつ固定客が増えていっているのであれば心配は要りませんが、新規で固定客化することが滅多に無い場合は、長期取引中の固定客(既存客)が生命線です。
長期的な取引をしている得意先だからこそ、しっかり問題点や課題点を「見える化」して、少しずつでも改善していかなければなりません。
また、得意先の要望に応える中で、新規客への対応の幅が広まっていき、すそ野が広がって、長期的に見れば業績拡大につながっていくケースは多々あります。
「期が変わった」、「担当者が変わった」、「(社長の)代が変わった」というようなタイミングで、定期的に既存取引先調査を実施することをお勧めします。
弊社では、専門のコンサルタントが実際にお客様のクライアントにお伺い、もしくはアンケート形式で様々な調査を実施し、「改善点の発見」と「シェアアップ」につながるご提案をさせていただきます。