中小企業でも「幹部社員」が複数名おり、定期的に幹部(経営陣、各部門責任者)会議を行って経営方針について意思の統一を図り、売上活性化について意見交換を行うなど、幹部社員を活かした会社運営を行っている中小企業は多いと思います。
しかし、幹部だから安心して任せられるというわけでもありません。中小企業においては、複数の幹部が在籍しているといっても、当然「出来る幹部」と「そこそこの幹部」と「そうでない幹部」に分かれます。
もっと言えば、「会社側に立てる幹部」と「現場と会社の中立に立つ幹部」と「現場側に立つ幹部」の三通りの幹部に分かれる場合があります。
つまり、「売上を稼ぐ」という面においても、「会社を運営する」という面においても、幹部の間で「力量の差」があるということです。これは当たり前の話です。
しかし、当たり前だからといって何もせずに放置していて良いということにはなりません。
特に、中小企業においては経営者と幹部が一体化して企業運営を行っていかなければ日々発生する様々な問題や課題をクリアしていくことが困難になります。
その意味では、中小企業といえども、経営者だけではなく、幹部がしっかり勉強して会社を引っ張っていける存在として日々成長していかなければなりません。幹部の皆さんは、現場での能力には長けているでしょうから、リーダーとしての「人間力向上」や「経営者発想」で物事を考えられる幹部になっていくことが求められます。
しかし、幹部社員も人間ですから、当然様々な「タイプ」があり、人によって得手・不得手があると思います。
このように、個々人でタイプが別れていると思います。
にもかかわらず、何も学ぶ事なく通り一遍の「会社運営」をやっていても売上アップに繋がりません。
また、幹部である各部門長やリーダークラスの人材が、社長からの厳しい追及にさらされてモチベーションを大きく下げるような組織運営では意味がありません。
在籍する幹部の中に、「こんな組織だったら幹部になりたくなかったなぁ…」と思っている方がいるとすれば、それは非常に残念なことです。
また、若手が「こんな会社の幹部にはなりたくないなぁ…」と思っているようでは組織としての成長は見込めません。
幹部一人ひとりが、「会社の将来のためにどうするか」、「新規事業をどうやって創るか」、「部下のモチベーションを上げるためには」などなど、重要課題に対して自ら進んで積極的に取り組むようになってもらわないと、いつまでたっても経営者一人がトップダウンで最前線に立ち続けなければなりません。若い経営者であれば良いかもしれませんが、年齢を重ねるごとに限界が近づいてきます。
社長が権限委譲し、安心して幹部に経営を任せていける組織を作るには、幹部一人ひとりの意識とレベルを向上させ、活発な意見が飛び交い、笑顔が溢れ、積極的に課題に取り組む幹部中心の会社運営に切り替えていかなければならないのではないでしょうか。
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